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腕時計の基礎知識からかしこい選び方、個人的なおすすめモデルをご紹介

ネットショップの時計屋さんの延長保証は意味がない!

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保証対象外の対応になることがほとんどなのでは?

最近久しぶりにある時計屋さんのサイトを見ていると、ある変化に気が付きました。以前は高額な商品には延長保証が付けられるようになっていたのですが、延長保証のサービス自体が無くなっていました。

今回は以前から「このサービスって激安店では無理があるんじゃないかな?」って気になっていた時計屋さんの延長保証について書きます。

 

メーカー保証とショップのオリジナル保証

メーカー保証

メーカー(ブランド)の保証規定に基づく保証。正規品であれば、もちろんメーカー保証がついています。また、有償修理になった場合も会員価格で修理を受けられるブランドもあります。海外から直接ショップが仕入れているような並行輸入品にはついていません。ただしショップによっては同等の保証を付けているところもあるようです。

機械式時計のブランドの場合、2年から3年の保証期間を設定していることが多いようです。機械式時計を長く使い続けるにはは定期的なメンテナンスが必要であり、一般的にオーバーホールは3、4年に一回、その間にもこまめにメンテナンスすることが重要とされています。

よっぽど耐久性、堅牢性がウリのモデルに関しては別でしょうが、メーカーは製品が通常の使用環境で正しく動作する期間を考慮して保証期間を定めているといえます。

各ショップのオリジナル保証

ショップが独自でつけている保証。メーカー保証が付いている商品はメーカー保証期間+独自の保証期間を設定しているショップがほとんど。メーカー保証がもともと付いていない商品に関してはすべてショップ独自の保証内容になるようです。

ショップが独自で決めた保証内容ですので購入の際は要確認です。

いずれにせよ、製品のことを一番よく理解しているメーカーが保証している期間を過ぎてもショップが製品の動作について保証するというワケですから「ほんとに大丈夫?」と疑いたくなってしまいます…。

 

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保証の対象となるのは「自然故障」のみです

ネットショップでは特に各ショップが独自の保証内容、保証期間で付加価値を付けているようです。なかには「オーバーホール1回無料+5年間保証」や、「7年保証」など長期間にわたって保証するお店もあるようです。

しかし多くのショップは保証内容に関して説明不足であるように感じられます。

ほとんどのショップの無償保証の対象となる条件に以下のような記載があります。

「説明書に記載してある正しい使用方法で時計内部(ムーブメント)が自然故障した場合。」

この「自然故障」についてですが、実際どういった場合が自然故障と認められるのでしょうか?これもショップの独自の規定ですのでショップによりけりなのでしょうが、あるショップでは保証適用外の条件として以下のような項目を挙げています。

  • 外装部分(ケース・ガラス・リューズ・ベルト等の傷、針どれ、汚れ、破損、紛失等)
  • 激しい運動時での使用
  • 磁気の強いモノのそばでの使用
  • 電池交換やオーバーホール等のメンテナンス内容
  • 誤ったご使用や不注意による事故または損傷
  • 事故、天災などによる故障、破損
  • 水没、浸水、ガラスの曇り
  • 保証対象修理としてお預かりし、修理業者によって保証対象外と判断された場合

以上の条件以外の故障が「自然故障」ということだとすると「自然故障」認められ、無償での修理対応となることはほとんどないのではないでしょうか?

外装部のキズや電池交換、水没などは保証対象外であることは分かるのですが使用状況に関するものは実際に使用していた人しか分からないところですし、正しく使っていたことを証明するのは難しいと思われます。また、最後の項目では一度はショップが保証対象と認めても修理業者が対象外と判断すれば保証されないという旨の記載があります。

こちらの記載を見る限りショップ独自の保証が適用されるケースは本当にあるんだろうかと思ってしまいます…。

 

延長保証サービス店の修理対応

保証が適用されて修理される場合、正規品であればメーカーやメーカーが属するグループの修理を担当する部門、または日本で代理店契約をしている会社が契約している業者など、各メーカー、ブランドの機械に精通したきちんとした時計師さんが修理をしてくれるはずです。

一方、過剰な保証期間を設けているショップの修理はどうでしょうか?ここからは私の想像になります。

メーカー保証が付いている商品に関しては、メーカー保証期間内はショップがお客さんから商品を預かってもメーカーに修理を受け付けてもらえるのでそちらに出せば問題ないと思われます。

しかし、ショップが独自に保証する期間内(延長部分)の修理は修理代を店側が負担してまともな業者に出していると大きなコストが掛かってしまいます。

となると、コスト削減のために自社で修理部門を持つか、安くあげることができる業者に外注するかになってきます。正規の保証内容でないためメーカーの規制によっては純正の部品が供給されない、そのため代用の部品で間に合わせるといった手抜き修理や、精度が落ちて帰ってくるといった残念なことがあり得ないとは言い切れません。いずれにしても延長保証のサービスを付けているショップが自社で作った修理部門や依頼する業者さんがメーカー、ブランドごとに特化した情報や知識、技術を持っているとは思えません。

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まとめ

腕時計の保証は自然故障が対象です。

メーカー、ブランドは定期的なメンテナンスやオーバーホールをすることを推奨しているのに、保証する期間を大幅に延長してショップが製品の品質を保証するのは無理があります。そのためメーカー保証期間を過ぎたショップのオリジナルの保証期間では自然故障と判断されることはほぼ無いと思われます。

また、メーカー保証期間を過ぎたショップオリジナル保証期間の修理はどこが請け負っているかはわかりません。修理上がりの状態にも差は出てくるはずです。

ショップの説明不足もあり、顧客には延長期間の保証サービスがほとんど意味のないものであることが伝わっていません。実際私も調べてみるまでは保証内容がここまで薄いものだとは思いませんでした。

長期保証を謳って高評価のレビューを獲得したり、目先の売り上げを上げるよりもメーカー保証だけ付けて、腕時計と長く付き合えるためのサービスを考えてほしいです。

 

 

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