WATCH FREAK'S

腕時計の基礎知識からかしこい選び方、個人的なおすすめモデルをご紹介

クロノメーターの精度

クロノメーター( CHRONOMETER )とは

スイスクロノメーター検定協会( COSC : Controle Officiel Suisse des Chronometres )がおこなう精度テストに合格した高精度なムーブメントのこと。

本来はムーブメントに与えられる認定だが、一般的にはクロノメーターを搭載した腕時計の総称として使用されている。

簡単に言うと“正確な機械式時計”である。

 

どのくらい正確か?

一般的な機械式時計(ノンクロノメーター)のムーブメントの日差は±20秒までが正常値とされている。

クロノメーターの認定基準は4秒から+6秒以内のとされている。

ちなみに、この基準はISO3159として国際的に規定されている。

 

検定の計測方法

  1. 5つの姿勢差(時計の向き)
  2. 3つの気温差
  3. 15日間の計測期間

 上記3つの条件で計測され、この条件下での平均日差が4秒から+6秒以内のものがクロノメーター認定をうける。

 

歩度証明書

クロノメーター認定を受けたムーブメントに発行される証明書。
購入した時計にはついてくる場合とついてこない場合がある。

新しいクロノメーター検定

現在ではスイスクロノメーター検定協会以外にもドイツ、フランスなどにクロノメーターの認定機関があり、独自のクロノメーター認定を行っている。

また、認定機関に頼らずにブランド、メーカーが独自の基準を設けてクロノメーターを上回る精度の腕時計を開発している。

日本が誇るSEIKOもその一つでグランドセイコーシリーズの規格は-3秒から+5秒と定められている。

まとめ

クロノメーターは誤差の少ないムーブメント、機械式時計の総称。

スイスクロノメーター検定協会以外にも新しい認定機関がうまれている。

各ブランドでも精度の向上への取り組みが続けられており、例えば、ブライトリングは全モデルにクロノメーターの認定を受けたムーブメントを搭載することを宣言している。

機械式腕時計を選ぶ際、正確さを重視する方にはおすすめ。